20140409 センター顧問の柴田先生への訪問
回答者:柴田老師
訪問日:2014年4月9日 水曜日
訪問時間:16:10-17:00
訪問地:中山大学日本研究センター
Ⅰ、柴田先生は以前、台北へ行ったことがありますが、この度初めて台湾南部の高雄に来られて、前の経験に比べると、どう思われまか。
これまで何度か台湾を訪れたことはあったものの、南部への訪問は今回がほぼ初めてでした。高雄は大都市でありながら、台北のような北部の都市と比べ、街並みがゆったりとして人々ものんびりと暮らしている印象です。また春先の気候は暑すぎず雨も少なく、とても過ごしやすいです。このような場所で大変快適な日々を送りながら講義をすることができ、幸せを感じています。滞在先ホテルにランドリーがないなどの、海外生活につきものの若干の不便も、楽しみの一部となっています。
台湾は日本人にとってとても馴染みやすい場所ですが、高雄では特にそれを強く感じます。
Ⅱ、将来台湾と日本は交流を促進する際に、どの基準で、どのような方針を中心として進めてよろしいでしょうか。
台湾には、日本に興味を持ってくださる方々が数多くいらっしゃるように感じましたし、学生の関心や学習意欲も強いと思います。ただ、台湾国内においてそうした方々が接することができる日本情報は限られており、また偏りもあるようです。
関心のある方に日本の全体像を知ってもらえるような情報提供の仕方を検討する必要があるかと思います。特に大学教育においては、個別の講義だけでなく、体系化されたカリキュラムを共同でデザインするなどの取り組みをすべきかもしれません。
この点では、日本側の台湾に対する関心や学習機会が相対的に少なく感じられることも指摘しなければなりません。
また、双方の教員や学生が実際に相手方を訪れて数か月程度の期間を過ごしながら交流する機会が、現在以上に増えればと思います。
Ⅲ、柴田先生が台湾で客員教授として二ヶ月を過ごされる間、学者や先生や学生などと学術的な交流を行いましたが、何か発見やご意見はございますか。
今回の私の滞在は、2か月間と短いものでしたが、その間にも台湾の学生や研究者との交流から、様々なことを学び取ることができました。
日本研究に携わる研究者は多く、多角的な研究が行われていると感じましたが、全体としては研究分野に偏りがあり、いわゆる地域研究としてのアプローチが目立ち、特に社会科学研究としての日本研究はまだ少ないようです。個別には質の高い研究が行われているようですし、学生にも社会科学的研究を目指すニーズはあるようですので、今後そうした研究者を育成するプログラムの拡充が望まれます。先述の共同カリキュラム・デザインなどの取り組みは、その一助になるかもしれません。
もう一点、台湾の社会科学研究はアメリカの影響を強く受けているようですので、「日本研究」的なアプローチにこだわらず、社会科学研究としての一般性を備えた教育・研究を目指すことが現地に馴染みやすいように感じます。
今回の滞在は、私と本務校の都合により、変則的な短期滞在となってしまい、顧長永先生、林文程先生、郭育仁先生をはじめとする中山大学中国とアジア太平洋地域研究所および日本研究センターの皆様、私の担当講義を履修してくださった学生諸君には余計なご面倒をおかけし、大変申し訳なく感じております。にもかかわらず、特に郭育仁先生、黄佳慧先生、林怡利様、陳鼎尹様をはじめとするセンターの方々からは多大なご助力を得て、教育研究において非常に貴重な経験を数多くさせていただいたのみならず、生活面においても実に手厚くきめ細やかな支援により、大変快適な2か月間を過ごすことができました。記して心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。また決して負担の軽くない講義に参加し、最後までしっかりとついてきてくれた学生諸君のおかげで、充実した教育機会を持つことができました。感謝申し上げます。ありがとうございました。
いつかまた皆様と再会する機会を得られることを、心より願っております。
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